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久々の大物をレビュー。シルバーブルーの機体カラーが美しい、Tern社の折りたたみ自転車です。(当初米国企業と記載しておりましたが、誤りでしたので訂正させていただきました。国やエリアを超越した体制で運営される、台湾の企業です。)

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広げるとこうなります。米国DAHON社の息子さんが設立した、Tern(ターン)社の新構造による折りたたみ自転車。
大型ロッカーにも入る、20インチの折りたたみ自転車。英語では折りたたみ自転車をフォールディングバイクというそうです。

まずは基本スペック。下記はサイトより引用。

・一般的な20インチの折りたたみ自転車よりも30%も小さくなります。
・ロッカーやクローゼットなど狭い場所にフィットするほど小さい設計です。
専用ラックにより、自立し簡単に転がすことができます。
・147〜195 cmのライダーにフィットします。
・最新のフレーム構造とヒンジ構造、ハンドルポストを採用
・新しくアップデートされたTern Porter saddleを搭載
・8-speed Shimano Acera, Shadow RD derailleur搭載

同じくコンパクトでコロコロのついた、英国折りたたみ自転車メーカーのブロンプトンも気になって比較検討したが、走破性(外装8段変速)に強みを持ち、見た目のごちゃっとしたメカメカしさ?が気に入ってターンに。

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今回買った理由の一つは、この縦長サイズで保管、しかもラックに装備されたキャニスターで移動が出来ると言うこと。そう、キャリーケースのようにね。

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タイヤが丁度同軸に合わさるので、タイヤでもコロコロできるし、キャリアに装備している4輪キャニスターでも移動できる。
そしておわかりだろうか、ペダルが抜けていることに。めんどくさいと言えばめんどくさいが、ペダル片方は着脱式なので、外して本体の中央に刺さっている。ちなみにこの機構はターンのものではなく、日本のペダルメーカー、三ヶ島製作所のEzyシリーズ。コンパクト化に寄与してることは間違いない。

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3つに折りたたむことで余計な出っ張りのない、長方形の形状に落とし込んだという。
あらゆる折りたたみ自転車の中でも最小のフットプリントを目指したTernのコンセプトは共感できる。
横長な従来タイプの折りたたみ自転車は、コロコロしようにも腰をかがめがちだし、置いたら棒が突き出ていて場所を取っていた。
それが大型のキャリーケースのサイズで収まるというのだからオシャレじゃない?

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縦長で重心が高くなるけども、キャリーケースのようなこの4つのキャニスターのおかげでとても安定感がある。
それにちゃんとタイヤにはフェンダー(泥よけ)が標準装備。チェーンのカバーもついていて雨の日や普段着で走ることを想定された、シティ向けだということがよくわかる。

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ハンドルは高さと角度が変えられて、好きなポジションでライディングできる機構がとても便利。
8速のシマノ製変速機は、坂を登るのにも速度を上げて走るときも使い心地良く特に問題なかった。

コクピットには以下の装備を追加することに。

まず大事なフロントライトとして、お気に入りの国内サイクルライトメーカー、ジェントスの比較的安いバイクライトを選定。2000円なのに明るさは200lmあって都市部での低速移動に向いてる製品。


地図アプリを表示するのに大事なスマートフォンスタンドは、いつものミノウラさんでよりスタイリッシュになったiH-700を初めて導入。手動での回転角度調整機構がついて、制約の多い折りたたみ自転車には良いモデル。それにロック機構もついてて安心感も従来よりアップ。
そしてなによりも安心・信頼の、MADE IN JAPAN🎌の製品。


あとフロントにはすぐスマートフォンを出し入れしたりできるよう収納が欲しかったので、イギリスのRESTRAP(リストラップ)という手作り自転車バッグ工房のコンパクトなハンドルバーバッグを装備。
なんとこれ、MADE IN ENGLAND!英国でのハンドメイドだそうです💂
TECH BAG テックバッグ 1.2L RESTRAP リストラップ 小物入れ ハンドルバッグ
TECH BAG テックバッグ 1.2L RESTRAP リストラップ 小物入れ ハンドルバッグ


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サドル下にはサドルバッグ、ではなくサドル固定できるテールライトを装備。

サイクルあさひが代理店となっている、中国(香港)のMoon(ムーン)という企業の製品をチョイス。
そもそもサドル下に付けられるタイプが限られていて、日本企業のキャットアイは走行中に落ちて紛失することが度々なので選べず、香港設計・中国生産のタイプ。
本体はCNC鍛造の金属外装で、製造品質は高く、モードも豊富で明るい。



装備品を増やせば重くなるのだが、この辺は最低限ほしいところ。

ただ、これだけは外せない、折りたたんで移動するなら。
純正の折りたたみカバーで、本体に可愛く装着できるので。(キャリアについてる黒くて丸いやつ)
(即納)TERN ターン POP COVER ポップカバー ブラック BYB専用 輪行 保管 (TERN純正)
(即納)TERN ターン POP COVER ポップカバー ブラック BYB専用 輪行 保管 (TERN純正)

ここまで揃ったらあとは持ち出すのみ。大阪市内へ電車で繰り出して、うろつくエリアで展開。
ブロンプトンほどスマートに素早く展開は出来ないけど、90°回転させてロック外してシャキーン!
ブロンプトンではネジをクルクル回してるけどTernはロックなので折り目は1つ多くても固定は早いから手間としては変わらないような。
あとは他の折りたたみ同様、サドルを上げてハンドルを好みの位置に固定。最後に忘れてはならないのが、外してあるペダルをガッチャンとつけて出撃準備完了。

走り出しは20インチの恩恵でとてもスムーズ。あとは外装8段のシマノ変速機がスムーズに加速させてくれるので高速モードでもクロスバイクと大差なく驚いた。
Stop&Goを繰り返す都市部において、足への負担がクロスバイクよりも少ないミニベロの優位性を改めて感じた。

おでかけが楽しくなりそうな予感しかないので、運動不足な都市部の巣ごもり民にはオススメ。安くはないけども💦