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有線イヤホンとの使い分け、棲み分けを行うと同時に、ワイヤレスイヤホンの導入を進めています。
ハイエンドなワイヤレスイヤホンにノイズキャンセリングが搭載されていく中、私はE8 Sportを選びました。
手軽に、そしてなにより楽しく聴けるBluetoothイヤホンです。

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一見スポーツタイプのワイヤレスイヤホンですが、全く普通に使って良いんです。
お値段4万円前後と、ハイエンドクラスのワイヤレスイヤホン。とても吟味しました。

ドイツのゼンハイザーのフラッグシップ、パナソニックのハイエンドオーディオブランドTechnicsを冠するワイヤレスイヤホン、米国MASTER&DINAMICの最新ワイヤレスイヤホン....このハイエンドクラスでは強敵が多く激戦を繰り広げています。

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ノイズキャンセリング搭載のものもほしいのですが、今回は”自分的”最高音質を求めました。
BANG&OLUFSENが出しているE8ファミリーの中でも、最新のワイヤレスイヤホン。
見た目でもわかるように、いつものラグジュアリーさが少し大人しくなっています。

と言うのも、このモデルは”完全防水”です。全天候に耐えうる設計が施されました。

防塵・防滴等級
IP57認証:防塵仕様、および水深最大1メートルの水中で30分間の完全防水機能を発揮

ちなみにAirPods ProはIPX4、防塵耐性はなくClass4(飛沫による保護)までです。
E8 Sportは水洗いが可能、と書かれているレベルです(怖くてさすがにやりたくないですが

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ラグジュアリー感が垣間見えるのはこの天面でしょうか。
品質の良いボディにロゴが大人しくも輝いています。
日本メーカーのプラスチッキーな樹脂とは違いますよ。北欧品質です(何
ちなみに一つ上の画像で、イヤホン本体を収める面はヘアライン仕上げのアルミニウムとなっています。

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おとなしめなインジケーターで充電の様子がわかります。
ここでワイヤレスイヤホンで重要な、充電周りについて。

バッテリー駆動時間
最大7時間 / 充電ケース使用で30時間 (中程度の音量の場合)

充電時間
イヤフォン:約2.5時間
充電ケース (USB-C 使用時):2時間
充電ケース (Qi 規格ワイヤレス使用時):2.5時間

20分の充電で約1.5時間の再生が可能。

7時間はこのクラスでは標準的ですが、やはり余裕が違います。
この前買ったMASTER&DINAMICのMW07では、2~3時間で本体の電池が切れます。
ちなみにAirPods Proは5時間、しかも接続品質はSBCと低音質なのに、です。
毎回思いますが、BANG&OLUFSENは電力供給のチューニングが上手いんでしょうかね。とても長持ち。

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充電はType-Cで充電。さらにはワイヤレス充電規格である、Qi規格に対応。
最近のiPhoneのように、ポンと置くだけで充電出来るのは便利。位置合わせだけ気を付けないといけませんがね。

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付属しているのはケーブルとイヤーチップ、イヤーフィン。
このイヤーフィンがあると耳に引っかかりとても安定します。
イヤーピースはXS, S, M, Lと豊富なバリエーション、さらにはコンプライのイヤーピースも入ってます。私は音やフィット感合わないのでコンプライは不要ですが(


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それでは細かく見ていきます。

操作性について

E8ファミリーは引き続き、タッチインターフェースで音楽再生や通話のコントロールを行います。
アルマイト加工メタルで囲まれたレーザー刻印のロゴ(B&O)をタップすることでスマートに操作できます。

とはいっても、タッチインターフェースは同社ヘッドホンで知っていますが、誤タッチという問題があります。
このE8 Sportは、他のE8と違いつまむところがシリコンの段差になっていて、ここをつまむことで装着しやすくなっていてロゴ部分を触らなくてもいじれます。

装着感について

これが今出ているワイヤレスイヤホンの中でも秀逸です。前述のイヤーフィンだけでなくハマったときのフィット感、抜けにくい安定感が違っていました。
イヤーフィンのないE8は重みがあり引っかかりがないのでとても不安定でした。

遮音性について

先ほどのフィット感により、ノイズキャンセリングは搭載してなくても遮音性は高いです。
サイトに書かれているとおり、パッシブノイズキャンセリング能力が高いということですね。
本当に外の音が聞こえづらいので、これは他にない強みの一つですね。
もちろん電気的なアクティブノイズキャンセリング機能は欲しいですが...(笑)

接続性について

Bluetooth5.1、最高音質はQualcomm Apt-Xコーデックでの接続が可能です。あとはAAC, SBC。
Bluetooth5.0で、通信速度が2倍(2Mbps)、通信距離が4倍(見通し400m)、通信容量は8倍になっています。
Bluetooth5.0との違いは、一つは「方向検知」機能。でもこれはIoT機器向けですね。
公式サイトに、接続時のチャンネルをランダムに選択できるためノイズの多い環境でBluetoothデバイス同士の干渉を防ぐことができる、とあります。
確かに、試聴環境では多くの人がBluetoothを飛ばしている中で、とても素早く接続し安定して再生できていました。これは大きいです。値段が高いだけでなく、最新技術を搭載し使えています。

外音取り込み機能について(9/13追加)

外音取り込み機能というと、ヘッドホンについているものは知っていましたがイヤホンは初めてでした。
外で買い物の時に使ってみますと、お店の人の声が他のノイズに埋もれず聞こえました。
もちろん環境によるとは思いますが、自分の近くに騒音源がない限りちゃんと聞こえるみたいです。

接続品質について(9/13追加)

人通りの多い繁華街や都市部でずっと聴いたまま歩いて見ましたが、ノイズや接続が不安定になるなどの事象は発生せず。持っているRadiusのBluetoothレシーバーだと、強烈な電波を出してる人がいるのか、急にブチブチっと途切れたりして、邪魔するのは誰じゃあ!って鳴ってましたがそんなストレスはなくなってるようですね。Bluetooth5.1すごいですね。

音質について

ここは好みがあるので、毎回良いよ!とばかり書いているのがアレなのですが。

高音は、煌びやかな傾向で伸びも良いと思います。サ行が刺さらない、オールラウンドな高音じゃないでしょうか。細やかなシャンシャン音も繊細すぎず心地よく、女性ボーカルも聴きやすく。

低音は、密閉度が高いために濃厚でパワフルな低音がバックグラウンドで場を盛り上げてくれます。
そもそも5.7mmダイナミックドライバで出している低音なのが驚きですよね。他メーカーは7mmとか8mm、デカいモノは10mmとか使ってます。

立体感、いわゆるサラウンド感は細やかに判別出来ます。奥行きや広がりはそこまで広くないですが。ここはドライバサイズの影響があるのかもしれません。

なんといってもBang&Olufsen Signature Soundが秀逸ですね。(なんですかそれってやつですね
要するに、音の出だし、応答性の品質が良いという特徴があります。
ただ立て続けに音を鳴らすのではなく、音と音の繋がりがシームレスで違和感なく、心地良いんです。
そしてなんと言っても低域の再現性が高い点。ただドンドン鳴らすだけでは音楽ではありませんから。結構低音を主張してる方だと思います。フラットな音がお好みであればキツいと感じるかも。

久しぶりに強いインスピレーション、踊りたくなるエモーショナルな音を感じましたのでいつもより書かせて戴きました。(安定しないスタイル申し訳ありません

参考になれば幸いです。